かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)は、2016年の診療報酬改訂で新たに定められた制度です。
認可を受けた歯科医院では、保険適用で予防に関わる処置ができるため、継続的な口腔管理を行いながら、むし歯や歯周病の重症化を予防できます。
現在日本では、従来の治療中心の医療から予防中心の医療へのシフトを推進しています。
また、かかりつけ歯科医の有無と、新しいむし歯の発生や現在歯の数には、有意に関連があることが分析・調査から明らかになってきています。
そこで、生涯を通じてむし歯や歯周病などの歯科疾患の重症化を予防するために新設されたのが、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所です。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所に認められるには、一定の基準を満たす必要があります。
大まかな基準としては、以下の通りです。
- 一定数以上の歯科医師・歯科衛生士が常勤としていること
- 他の保険医療機関と事前の連携が取れていること
- 学校医に就任していること、自治体が実施する事業に協力していること
その他、1歳半検診や3歳児検診に参加している等、AEDや救急蘇生セット等の十分な器具・装置を有していることなどが挙げられます。
当院は令和5年4月よりかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)に認定されたため、保険適用内で予防目的のメンテナンスを毎月受けていただけるようになりました。
また、通常3ヶ月毎にしかできなかった歯面へのフッ素塗布も、毎月保険適用内で受けていただけます。
当院では、地域の皆様のかかりつけ歯科診療所として、患者様に寄り添い、天然歯を一本でも多く残せるように努めてまいります。
患者様にも天然歯を一本でも多く残すための1つの手段として、当院を含めたかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所を利用していただけますと幸いです。